WordPressでホームページを作ろうと調べていると、「Cocoon(コクーン)」というテーマをよく見かけます。
無料で高機能、使っている人も多く、「コーポレートサイトにも使えるのかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
実際に、Cocoonで企業サイトや事業用サイトを作ることは可能です。
ただし、どんな人にもおすすめできるテーマかというと、正直、そうではありません。
この記事では、
- Cocoonの特徴
- コーポレートサイトに使う場合の注意点
- 向いている人/向いていない人
を制作や相談を受ける立場からお話しします。
「このままCocoonで進めていいのか」
「一度立ち止まって考えた方がいいのか」
そんな判断のヒントになればうれしいです。
Cocoonって何?特徴とコーポレートサイトで注意すべきこと
Cocoonは、WordPressの無料テーマの中でも、とても高機能なテーマです。
表示速度が速く、SEO対策も意識されていて、ブログ運営を前提に作られているのが大きな特徴です。
一方で、Cocoonは設定項目が非常に多く、デザインや表示を細かく調整できる反面、「どこをどう触ればいいのか分からない」と感じやすいテーマでもあります。
実際に管理画面を開くと、設定メニューがずらっと並び、最初は戸惑う方も少なくありません。
この自由度の高さがCocoonの魅力でもあり、同時に、コーポレートサイトとして使う場合には、判断が難しくなるポイントでもあります。
もともとブログ向けに設計されているため、企業サイトや事業用サイトで使う場合は、
「この機能は必要?」「これは非表示にした方がいい?」
といった判断が必要になります。
Cocoonが向いている人・向いていない人
Cocoonは「良い・悪い」で判断するテーマではありません。
大切なのは、「自分の目的に合っているかどうか」です。
実際の相談でも、Cocoonがぴったりハマる方もいれば、途中で手が止まってしまう方もいます。
ここでは、どんな人に向いていて、どんな人には負担になりやすいのかを整理してみます。
Cocoonが向いている人
次のような方であれば、Cocoonは使いやすいテーマです。
- ブログや情報発信を中心にサイトを育てていきたい
- ある程度、自分で調べながら設定を進めるのが苦ではない
- デザインよりも、まずは内容を重視したい
- 無料テーマで始めたい、コストを抑えたい
- 試行錯誤しながら少しずつ形にしていくのが好き
Cocoonが向いていない人
一方で、次のような場合は、少し大変に感じるかもしれません。
「できない」というよりも、テーマとの相性の問題、というケースがほとんどです。
- サービスや想いを、分かりやすく整理して伝えたい
- お仕事用のホームページとして、最初から整った形にしたい
- 設定やカスタマイズで迷う時間をできるだけ減らしたい
- 「これで合っているのか不安…」と感じやすい
- 本業に集中したいので、サイト作りに時間を取られたくない
Cocoon設定が迷いやすい理由と、コーポレートサイトで押さえたいポイント
Cocoonの大きな特徴のひとつが、設定項目の多さです。
管理画面を開くと、スキン・全体・アクセス解析・SNSなど、たくさんの設定が並びます。

「自由にカスタマイズできる」というメリットがある一方で、最初に全体の方向性を決めていないと、どこから手を付ければいいのか分からなくなりがちです。
実際の制作では、
- ブログがメインなのか
- サービス紹介がメインなのか
- 問い合わせを増やしたいのか
といった目的を整理してから、必要な設定だけを選んでいきます。
ここでは、細かい手順ではなく、Cocoon設定で迷いやすいポイントを中心に触れていきます。
Cocoon 全体設定で考えたいポイント
「全体の設定」について細かい手順は割愛しますが、基本は「見せたい情報」を優先して設定していきます。
『全体』タブでは、背景や文字、サイドバーなど、ホームページやブログを表示する上で必要な基本となる部分の設定ができます。


こんな風にフォントが選べます。
文字サイズや文字色なども指定できます。

他にも細々と設定できます。
私はあとは、サイドバー位置と表示状態の設定したぐらいです。
こうしてみようと決めたら、保存して、どのようになったか表示を確認してみてくださいね。
SNS表示をどうするかは、実は判断ポイント
Cocoonはもともとブログ向けに作られているため、初期設定ではSNSシェアボタンやSNSフォローリンクが表示されます。
ブログ記事であれば便利な機能ですが、コーポレートサイトや事業用サイトの場合は、必ずしも必要とは限りません。
実際の制作では、
- このページは誰に向けたものか
- 読んだあと、何をしてほしいか
を考えて、表示する要素を整理します。
たとえば、
「サービス内容をしっかり読んで、問い合わせにつなげたい」
というページであれば、
SNSシェアよりも、問い合わせ導線を優先した方がいい場合もあります。
ここでは一例として、SNSシェアやフォローリンクを非表示にする方法を簡単に紹介しますが、すべてのサイトで非表示にすべき、という意味ではありません。
SNSシェア
フロントページと固定ページは外しました。


SNSフォロー
こちらもフロントページと固定ページは外しました。


ちなみに、SNSのリンク設定も書いておきます。投稿ページには掲載したいと思いますので。
設定場所は、Cocoon設定ではなく、『ユーザー』ページで設定します。ページを開いて少し下にスクロールすると、サイトの他、SNSなどのURL入力欄がずらっとありますので、ここに表示させたいものを入れます。


お仕事用サイトなら、設計が一番大事
ここまで読んで、「自分でできそうだけど、これで合っているのか少し不安」と感じた方もいるかもしれません。
Cocoonは自由度が高い分、進め方を間違えると、あとから修正が大変になることもあります。
Cocoonで進めていいのか、このまま自分で作って大丈夫なのか。
テーマ選びや設定に迷っている段階で、一度整理しておくと、その後がぐっと楽になります。
WordPressの個別レクチャーでは、今の状況を見ながら、
「何を優先すべきか」「触らなくていいところ」を一緒に整理しています。
まだ作り途中でも、これから作る段階でも大丈夫です。
まずはお気軽にご相談ください。
※無理に制作をおすすめすることはありません。
状況に合った進め方をお伝えしています。
参考:Cocoonで制作したコーポレートサイトの完成イメージ
ここでは、Cocoonを使って制作したコーポレートサイトの一例をご紹介します。
「Cocoon=ブログ向け」というイメージを持たれがちですが、設定や構成を整理すれば、コーポレートサイトとしても、きちんと伝える役割を持たせることは可能です。
ただし、どの機能を使い、どこを削るかによってサイトの印象や使いやすさは大きく変わります。
下記は実際に
・何を目的に
・どんな点を重視して
設計したかを意識して制作した例です。
Cocoonを使ったコーポレートサイト制作実績
Cocoonを使った制作では、「テーマの機能をどれだけ使うか」よりも、「誰に、何を伝えたいサイトか」を先に整理することを大切にしています。
実際の制作では、
・ブログ機能は最小限に
・コーポレートサイトとして必要な導線を優先
といった設計を行うケースが多いです。

【業種】士業
【サイトの目的】相続手続に特化したサイトとして、事務所の信頼感を伝え、問い合わせにつなげること
新規でのホームページ制作でしたが、
「行政書士として何をお願いできる事務所なのか」
「初めての方でも安心して問い合わせできるか」
といった点が、きちんと伝わる構成が必要でした。
そこで、
・トップページでは「対応業務」と「事務所の立ち位置」を明確に
・必要な情報に迷わずたどり着けるよう、導線をシンプルに
・コラムについては、記事の更新がしやすい形に
といった点を意識して設計しています。
記事更新ではCocoonの機能を活かしつつ、相続手続に特化したコーポレートサイトとして、「伝えることを優先した形」に整えた事例です。
最後に
Cocoonは、無料で高機能なテーマです。
ブログや情報発信を中心に使うなら、とても心強い存在だと思います。
一方で、コーポレートサイトや事業用サイトとして使う場合は、
「何を伝えたいか」「どこへ誘導したいか」を先に整理しておくことが大切になります。
テーマ選びや設定で迷うのは、よくあることです。
迷った時点で立ち止まって考えられているのは、むしろ良いタイミングだと思います。
遠回りしないためにも、今の状況を一度整理してから進めてみてください。

